コラム#008 ミニ系の魔力

​小柄な子を見ると、つい目が止まる

​ビデオを観ているとき、背が低い女の子が出ていると、つい見入ってしまいます。世の中には、背が高くてスタイルが良い女優さんもたくさんいます。でも、僕が作っているこのライブラリ(図鑑)で、特にキラキラして見えるのは、どこか「小さくて、守ってあげたくなる」ような雰囲気を持った女の子たちです。彼女たちが画面に出た瞬間、そこにはプロの世界というよりも、普通の学校の放課後のような、身近な感じが漂い始めます。そのサイズ感が生み出す独特の「素人っぽさ」は、一体どこから来るのでしょうか。

自然と「上目遣い」になる

背が低い女の子の魅力を語る上で、絶対に外せないのが「視線の角度」です。背が高いカメラマンや男優さんと向かい合ったとき、彼女たちは自然と相手を見上げることになります。これがプロの女優さんなら、カメラを意識して、一番きれいに見える角度を自分で作って見せるのでしょう。しかし、デビューしたての素人の女の子は違います。緊張していて余裕がなく、ただ一生懸命に相手の話を聞こうとして、自然と顎が上がり、大きな瞳がこちらを真っ直ぐに向く。その「狙っていない上目遣い」こそが、僕たちの心を激しく揺さぶるのです。狙っていないからこそ、その瞳には嘘がなく、まるで自分だけが頼りにされているような気がしてしまいます。

服に着られている感

また、背が低い子ならではの「服に着られている感」も、素人っぽさを強く感じさせる大きな理由です。現場に用意された衣装が少しだけ大きかったり、自分のカーディガンの袖が長すぎて指先まで隠れていたり。そんな些細なことが、彼女の幼さや不慣れさを強調し、観ている側に「守ってあげたい」という気持ちを抱かせます。若い頃のようなギラギラした刺激よりも、こうした「健気さ」や「一生懸命さ」に癒やしを求めるようになった人は、僕だけではないはずです。自分より大きな世界に飛び込み、戸惑いながらもそこに立っている。その小さな背中を見ていると、親戚のお兄さんのような温かい気持ちで応援したくなってしまいます。

一度きりの輝きを、ライブラリに残したい

​背が低くて初々しい女の子ほど、まるで季節が変わるように、数作でパッと表舞台から消えてしまうことが多い気がします。彼女たちがプロとして慣れてしまい、上目遣いが「テクニック」に変わる前に、その一度きりの一瞬を切り取っておきたい。それが、僕がこのライブラリを続けている理由の一つでもあります。3作目までにしか宿らない、あの自然な角度、あの震える声、そしてあの小さな存在感。それらは二度と見ることができない宝物です。